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ITPで血小板が減少する原因

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ITPで血小板が減少する原因

免疫とは、ウイルスや細菌などの異物が体内に入ってきたり、あるいはがん細胞といった異常な細胞が体内にできたりすると、それを攻撃・排除しようとする体の防御システムです1)
一方、何らかの原因で免疫に異常が生じると、異物ではなく自分の体を攻撃してしまう抗体、いわゆる自己抗体ができてしまうことがあります。ITPでは、血小板を攻撃してしまう自己抗体(抗血小板抗体)がつくられます2,3)
抗血小板抗体は血小板に結合し、抗血小板抗体が結合した血小板の大部分は脾臓[ひぞう]という臓器に取り込まれ破壊されることで、血小板数が減少すると推定されています4)
なお、一部の患者さんでは、ピロリ菌が血小板の減少に関係していると考えられています。


  1. 鈴木隆二: カラー図解 免疫学の基本がわかる辞典, 西東社, p18-19, 2020.
  2. 難病情報センター: 病気の解説(一般利用者向け) 特発性血小板減少性紫斑病(指定難病63)(https://www.nanbyou.or.jp/entry/157)(2024年6月時点)
  3. 難病情報センター: 自己抗体(https://www.nanbyou.or.jp/glossary/)(2024年6月時点)
  4. 富山佳昭: Thrombosis Medicine. 2018; 8: 165-173.